すたっく・おーばーふろー
12位に載ってたので。
おそらくStackOverflowに多くの人が求めているのは「高品質なナレッジ」であり、そのため情報は英語に集約されるべきで、日本語版は不要という考えが強いと思うので、天邪鬼な自分は気ままに回答してます。
ところで、StackOverflowの本質というのは、その質の高いQAを支える コミュニティが存在する ところで、それ自体は日本語圏にもあっても良かったのになーと思います。
というより、10年くらい前のはてダ界隈がたぶんそんな感じだった気がします。適当な技術知識でモノを書くと手斧が飛び交っていましたが、異なる視点で技術論を交わしているのは見ていて非常に面白かったです。
もっとも、自分は一応はてなダイアリー評議会とかがあった頃に、はてなダイアリー市民だったのですが、当時のidは技術的なことをネットに書こうというモチベーションはなかったので見ているだけでしたけど。
かつて存在していたモヒカン族の掟は以下のようなものでした。
モヒカン族 (ネット用語) - Wikipedia
- 校正
- 間違いを訂正してくれる人を我々は尊敬して評価します。よけいな裏読みをして「人格攻撃している」とは思いません。
- 共有
- アイディアに校正の機会を与えることが生みの親の義務です。「理由が無いけど、これはこれでいいんだ」というエレガントではない開き直りはくだらない。
- ツッコミビリティ
- 校正、反論しやすいエレガントな言説が価値ある言説です。その為には、冗長にならない範囲で、ソースと推論過程を明確化し他へ示します。
- 全体最適化
- たくさんの人がハッピーになれるエレガントな方法を見つけた時、我々は最もハッピーになります。
- 差異
- お互いの違いを確認することで、我々はつながります。「自分らにとって良いから他の人にも良いはずだ」とは思いません。
「社交辞令は抜かして端的に論点を述べる」とか「正しい情報に対して尊重する態度を持つべき」というモヒカン思想を、システム化し、コミュニティが支援しているのが英語版StackOverflowだという新説を唱えてみます。
それを実現させた背景は、Joel氏というカリスマの存在が大きいのでしょうけども。
日本語でおk
以下、全然関係ないんですけど、日本だと分散している日本話者によるQA系サイトで自分が見かけるもの。
MSDNフォーラム
Windowsプラットフォームの質問はほぼここに集約されている気がする。
MS社員(MSFT)やMVPプログラム受賞者(MVP)の回答があるため、回答の速度と質は物凄く高い。
Oracle Technology Network (OTN) Japan - 掲示板
とっくに閉鎖されていて、情報としては古いのですけれど、OracleやJavaについて検索すると頻繁に引っかかる。
フォーラム全体としては微妙な空気ですよね。移行先はどうなってるんでしょう?
QA@IT
StackOverflowとほぼ同じシステム。人口も日本語版StackOverflowと拮抗してる?
StackOverflowやQiitaはWeb系開発者寄りだけど、こちらは業務系やインフラも扱っている印象。
teratail
コミュニティの重要度に目を付けながら、当初のログイン実装がセキュリティ的に端的に言ってゴミで、ギークな人は敬遠している印象。
StackOverflowだと「主観的な意見しか集まらない」でクローズされるような相談事も受け付けている。
その他
- 知恵袋はオールジャンルなので案外質問されている。プログラミングカテゴリもある。ただしコードのシンタックスハイライトがないので読みづらく、回答がない質問は一定期間で消えるので実態がいまいち分からない。学生がC言語の宿題をそのまま質問にしている傾向があるような…。
- OKWaveも技術者向けカテゴリがある。こちらもシンタックスハイライトがないので読みづらい。回答率はあまり高くなさそう。
- 人力検索はてなはなぜか「ウェブ制作」限定になっている。なんで?はてな記法が使えるのでコードは読みやすいですよ。
- 2chに初心者向けのプログラミング質問系のスレがあったりする。プログラム板で一番勢いがあるのは、C++相談室。