SMASHING Android UIはAndroid開発に関わるなら必読書かも
Smashing Android UI レスポンシブUIとデザインパターン
- 作者: Juhani Lehtimaki,佐藤伸哉,株式会社クイープ
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2013/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Android向けのアプリのコンストラクションに携わる人には必読かもと思える本。
内容は大きく4章に分かれていて、
- そもそもデザインは何を目的とするのか?どう作成し、洗練させていくのか?という点から丁寧に展開。最後にAndroidプラットフォームが抱える制約についても触れる。
- Androidのアプリケーション仕組みと、UIコンポーネントの列挙、およびAndroidユーザーがUIに対して何を期待するのかを解説していく。またコンポーネントを効率よくカスタマイズする手法についても多少触れる。
- AndroidのViewをレイアウトする基本から、デバイスの解像度やピクセル密度に依存しないグラフィクスの実現方法、レスポンシブデザインのための戦略としてFragmentを解説。Androidプラットフォームがフラグメンテーションに対応するための高度な機能を持つことを解説。
- AndroidのUIデザインパターンとアンチパターン。この手の書籍は最近流行っているけれど、多くが流行のiPhoneアプリに共通するパターンを取り上げており、Androidの作法では相応しくないものもある。Androidプラットフォームに特化した解説は貴重と言える。
対象とする読者
- Android向けアプリを開発したいが、普段使っている端末はiPhoneで、Android自体への知識が乏しい。作法やパターンへの理解が欲しい。
- Android向けアプリのデザインを行いたい。様々なデバイスに対応するために、プラットフォームが提供している機能の詳細を知りたい。
- 4.0時代における新しいUIパターン(ActionBarやFragment)について理解を得たい。
プログラマでなくても十分に読解できる平易な内容であり、UXデザイナーやディレクター的な立ち位置の人にもっとも最適かもしれないです。
内容が平易といってもデザインにフォーカスした本なので入門書とは程遠いです。
また、既に十分な経験を積んでいるAndroidプログラマに向けた本でもないでしょう。新しい発見はあるかとは思いますが、基本的には公式ドキュメントを読むべきです。本書も詳細については公式ドキュメントを読むように促しています。